なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

思い出

見えない何かと犬の戦い

若い頃、実家で飼っていた犬によく話を聞いてもらっていた。仕事から帰って今日一日のつらかった事ややるせなかった事など犬の体をなでながら話す。すると犬は体を私の近くに寄せてきて、じっと目を見てくる。私は誰にも話せない事を犬に話していた。時には…

大人の私と給食

娘が小学生の頃のこと。その日は待ちに待った給食参観だった。大人の私が堂々と学校で給食をいただける日。学校から献立表をもらっていたはずなのに、なぜかその日のメニューを見ずに出掛けた私。今日の給食は何かな?牛乳は苦手だけど頑張って飲もう。あ~…

最初に間違ってんだから

読み間違っただけ。 最初に間違って覚えたから、正解を知ってても間違ってしまう。 しゃるんです。 ・・・。 写ルンですのことだ。 なんだろう、しゃるんって。 (笑) ランキング参加中【公式】2023年開設ブログ ランキング参加中イラスト

あなたの夢は何ですか?どうなりたいですか?目標ってありますか?考えても全く浮かばない。ずっと夢がないっていけない事だと思っていた。 でも日々を安心できない状況に置かれていたらどうだろう?子供の頃からそうだったなら?そしてそれは今も続いている…

令和版ワニワニパニック

娘が小さい頃よくやっていたゲームの一つにワニワニパニックがある。彼女はこれが好きでそのゲームがあるスーパーに買い物に行くとよく遊んでいた。ハンマーを持って、出てきたワニの頭を叩くというもの。モグラ叩きのワニ版だ。 この間たまたま買い物に行っ…

ほろ苦いチョコの思い出

小学生の低学年の頃、住んでいた集合住宅に時々、パン屋さんが車で来ていた。のん気な音楽をかけて、突然やってくる。子供たちは、それを聞きつけて走っていく。 いつもは、その光景を羨ましく見ているだけだった。でもその日母が、「パンを買っておいで」と…

予言のヘラ

気が付けばいつの頃からか裁縫箱の中にあったピンクのヘラ。どういう理由で私の元にあったのかは忘れてしまってよく分からないけれど、印をつけるためのそのヘラには、カタカナで名前が彫ってあった。大人になってもその裁縫箱をしばらく愛用していたけれど…

熱気の中の静けさ

もう30数年前、高校生だった私は友達と2人で授業をさぼり、地方のお祭りを見に行こうと電車に乗っていた。駅を出発して間もなく友達が窓の日よけを上げたとき、市内の大きな道路の踏切に電車が差し掛かっていた。バイクに乗った男性がちょうど踏切が開く…

憧れのノート

その日小学校近くの駄菓子屋に一人で来ていた。駄菓子や文房具、奥にはゲームコーナーと今では懐かしいつくりのお店。そこで前から気になっていたノートをパラパラとめくって見ていた。リボンの柄が付いていて色は淡いピンク、かわいいなあ・・・欲しいけど…

男たるもの

まだ結婚したばかりの時、義父と母と旅行に行ったことがあった。父は動物が好きでサファリパークに行きたがっていた。バスで園内を回り、エサをあげるポイントに差し掛かると、お肉を火箸のようなもので、あげたりして、動物をいつもより近くで見れて嬉しそ…

トルコ人にモテた話

あるイベントでそのケバブの店があった。 私は、その店に並んだ。 トルコの人かは分からないけれど、そのお店の人は、私の番になった途端テンションが高くなり好意的にやたら見てくる。 どうもお店の彼にモテたらしい。 よく分からないけれど・・・。 サービ…

知らせに来たカミキリ虫

家から少し離れたショッピングモールに行った。用事もあったが、少し気分の落ち込む娘の気分転換も兼ねてのドライブ。とりとめのないおしゃべりをしながら無事到着し用事を済ませ、車に乗り込もうとしたとき、足元に何かの気配を感じた。 黒くてもぞもぞ動い…

フラフープ

小学生の頃、マイフラフープでよく遊んだ。 おもちゃ売り場に普通のと、液体入りが売られていた。回しやすかったから液体入りフラフープを買ってもらった。そのフラフープは、ダイエット用で筒の中に液体が入っている。重みがあって、遠心力でどうこうみたい…

一人だけの宇宙

小学校の低学年の頃の事、私はゴザを丸め団地内の公園によく行っていた。ゴザを敷いて座るのではない。公園にある一本の木にゴザを着せるようにまわし、ゴザの両端部分を近くのフェンスにひもでくくる。そうすると、コの字状の空間ができるのだ。 そう一人だ…

その時点での未来

今から10年くらい前だろうか、私は1人霊能力者と呼ばれる人の所へ電車に乗って行ったことがあった。今よりもっと苦しみ悩んでいた頃だ。今はもうある意味なるようになれと開き直った気持ちに少しはなれたが、その時は違っていた。不安と期待が入り混じっ…

みかんと弟

みかんって色んな食べ方がある。りんごもあるのかもしれないけれど、皮も手でむける分、個人個人好きに気軽に食べられる気がする。自分の3つ下の弟は薄皮(じょうのう)についている白い筋をていねいに取る。時間をかけすぎてみかんが温かくなるくらいに。…

運勢は・・・

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 小学生の頃、おじいちゃんとおばあちゃんたちで大晦日に神社に行った。神社はすごい人だった。 除夜の鐘が鳴り、一斉にお賽銭を投げた。親戚も、周りにいる大勢の人も。 それから、親戚みんな…

一年に一度きりの特別な一人だけの夜

なぜかこの日だけは、一年に一度自分が家族の誰よりも遅くまで起きていられた。いつも寝床に入るのは一番早いくせに大晦日の12月31日だけは、なぜか眠たくない。明日になれば新しい年が始まるワクワク感に睡魔はどこかに飛んで行って、ひたすらカウント…

サンタの60秒

いつも何かあると地域の人たちが集まる時に使う集会所。公園のそばにあった瓦ぶきの平屋から、その日はとてもにぎやかで洋風な雰囲気がしていた。 開け放たれた扉や窓からラジカセで流されている定番すぎるクリスマスソングが聞こえてくる。私も弟を連れ皆ん…

自分は自分でいいじゃん

何か一つでも人に教えることが出来るくらいに得意な事があったらなあと思う。 その事を電車で偶然隣り合わせた女性に打ち明けたことがあった。すると、女性は「色々出来ることってすごいことよ」と返してくれた。そうか何か一つずば抜けた人だけがすごいとば…

救われた言葉

「お前は橋の下から拾ってきたんだ」小さい頃、両親からよく言われたセリフだ。その言葉を聞くたびに、幼い私は悲しくそして不安になった。親にとっては冗談のつもりだったのかもしれないが、私の心は深く傷ついていった。実際ひどい扱いも多かったから、も…

2011.冬

どんよりした冬の夕方、その日私は何度も玄関の外に出て道の向こうを見た。どうしたんだろう?もうとっくに帰ってくる時間なのに・・・・。 出発の時間が刻一刻と迫ってくる。今日はもうだめだな・・そう思いつつも、もう一度玄関の外に出てみる。しばらくし…

ピリリと辛く熱い日

金木犀の香りがどこからともなく漂う季節、空は高く澄み渡り晴れている。数年振りに通常開催された地域のお祭り。そんな気持ちのいい天気に誘われ、娘と2人歩いて行ってみることにした。 いつもより人出が多く驚く。田舎だから人がぞろぞろ歩いているのを見…

そりゃないぜ、ハトよ

渡り鳥の大群。 小学生の頃の通学路は、道幅の狭いところが多かった。 その狭い道の電線に限って彼らはとまっている。 渡り鳥たちだ。 ピーピー騒ぎながら、大量のフンを落としている。 道幅に余裕はなく、どこを通ってもフンのリスクがあった。 傘がないと…

若気の至り

高校生の私はその日、テストで早く学校が終わったから、友達の家に遊びに行っていた。電車で通っていたのだけど、なんせ田舎で電車の本数が少ないから時間をつぶさせてもらっていたと思う。 だらだらと喋っていたら、昼くらいになって、友達が、「焼きそば、…

チョコ塊

たまにはどうでもいいことを書くのもいいだろう。 遠足の時、チョコボールを持って行った私。 食べきれなくてそのまま持って帰った。 そしたら、帰りの暑さで溶けてしまい、チョコボールが箱の中でひとつになった。 穴から出てこず、ジエンドした話。 ランキ…

魚肉ソーセージ

魚肉ソーセージが好きだ。 そんな魚肉ソーセージの思い出を。 中学生のとき、その日はいつもより遅く部活から帰宅した。お腹が空きすぎて私は洗面台で手を洗ったあと、そこに座り込んでいた。母は夕ご飯の支度をしていた。私の様子を見に来た母が、「ご飯の…

栄養バランス

中学生のとき、「給食の献立を考えてみよう」という家庭科の授業があった。 栄養バランスがよくなるように考えなければならない。 栄養バランスに気を取られた私は、野菜のおかずを2品にした。いつもの給食は大体1品であることが多いにもかかわらず。 栄養…

ルーは液状か

小学生のときの給食の思い出話。 カレーのルーをスプーンですくい、ご飯と一緒に食べていた。 そのとき、ルーの中に人参やジャガイモ、お肉でもない固形物が入っているのに気が付く。 異物混入か・・・と思いよく見ると、それは固形のルーだった。 溶け残っ…

育てたお米

小学生のとき、田植えと稲刈りの体験をした。 稲刈りしたお米をおにぎりにして食べた。 それが、妙に美味しくて、自分が育てたお米はこうもおいしいのかと感動した記憶がある。 稲を植えて、刈っただけで、ほとんど、育てていないのにね。 ランキング参加中…