渡り鳥の大群。
小学生の頃の通学路は、道幅の狭いところが多かった。
その狭い道の電線に限って彼らはとまっている。
渡り鳥たちだ。
ピーピー騒ぎながら、大量のフンを落としている。
道幅に余裕はなく、どこを通ってもフンのリスクがあった。
傘がないときは、一か八かで走って通りぬけた。
思ったより当たらないものだ。そんな小学生時代を過ごした私。
中学生の通学路の道幅は広かったから、そんな不安はなく安心して通っていた。
とある朝の通学途中のこと。私は突然、右肩に違和感を感じた。
フンだ。
自分で見えるか見えないかの位置にフンをされていた。
ハトだ。
学校に着き、フンを水で洗い落したが制服は変色してしまっていた。
ハトが相手じゃ文句も言えない。タイミングが悪かっただけだ。
仕方なく私はそのまま一日を過ごした。
そんな思い出。