なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

不思議なこと

妄想とメッセージ

中古でことわざ辞典を買った。ポケットサイズの小さなものだ。家に帰りパラパラとページをめくるとマーカーで線が引いてある。”住めば都”。どんなところでも住んで慣れると都のようになるという意味だ。そんなに難しいことわざでもないと思うのに、意味のと…

許されないほんのひととき

小さなアリがまた家の中に入ってきた。私が床に落としていた甘いお菓子の小さなカケラにアリが集まっていた。娘が手早く退治してくれたものの、私はもうなんだか疲れてしまったって思う。というのも久しぶりにスマホのアプリを利用しTV番組を観て2人共笑っ…

落ち着かなさは誰のせい?

模様替えばかりしていた。イスやテーブル、ソファーなどとにかく週替わりかというくらい動かしていた。家族も最初は何か言っていたけれど、そのうち何も言わなくなった。どこに座ってもどうやっても落ち着かない家の中。人の家に遊びに行ったときの方が落ち…

犬の声と穴のあいたオムレツ

台所のガス台に立ってさあ夕食を作るかと思った矢先、ガス台のすぐそばの勝手口のところで外を散歩中の犬がワンワンと急に吠え始めた。何んというタイミングだろう。火がついたように鳴く犬。 そういえばとなんとなくふっと思った。この勝手口のところってな…

臭いと後悔と戻らない日々

その頃、弟はよく「臭い臭い」と言っていた。 弟が一人暮らしをしていたアパートから母と一緒に住むために一軒家に引っ越した事を母と疎遠になっていた私は知らずにいた。母が入院したとの連絡を受け、初めてその家を訪れたのだが、弟も母の入院や仕事で忙し…

青い自転車は時を越えて

中学生の時、自転車を新しく買ってもらった。自転車通学になったし、学校で色々な行事があり必要だからだ。みんな白い色の自転車だったのに、私一人青色の自転車だった。校則違反でもないからOKなのだけど、私に相談もなく勝手に母が購入した青い自転車。可…

ぞ~っ。

ゲホゲホ、むせる私。ゴオ―ゴオ―、一晩中フル稼働する空気清浄機。これは、2階に寝ていた頃の私の部屋の毎晩の様子。部屋と言っても寝るだけの部屋で布団、ランプ、読みかけの本、目覚まし時計くらいしか置いていない、そっけない寝室。 いつも布団に入り寝…

予言のヘラ

気が付けばいつの頃からか裁縫箱の中にあったピンクのヘラ。どういう理由で私の元にあったのかは忘れてしまってよく分からないけれど、印をつけるためのそのヘラには、カタカナで名前が彫ってあった。大人になってもその裁縫箱をしばらく愛用していたけれど…

本当の名前

しばるヒマ・・・。私がメモに書いた文字。本当はしばるヒモと書いたつもりだった。「ヒマになってるよ」と娘に言われ見返してみる。本当だ、ヒマになっている。でも言い得て妙だ。今の状況は、なんだかその通り。休んでいて時間はあるはずなのに2人とも暇…

夢のまち、夢のわたし

夢をよく見るほうだと思う。 その夢の中で私はいつも同じ街で生活している。駅の横には鳥居があって商店街はすごく長い。近くには海もあるようだし、高速も見える。神社もいつも同じ。団地もホームセンターや百貨店も。百貨店はいつも化粧品コーナー側から入…

知らせに来たカミキリ虫

家から少し離れたショッピングモールに行った。用事もあったが、少し気分の落ち込む娘の気分転換も兼ねてのドライブ。とりとめのないおしゃべりをしながら無事到着し用事を済ませ、車に乗り込もうとしたとき、足元に何かの気配を感じた。 黒くてもぞもぞ動い…

小さなシンクロニシティ

時々行く古本屋。いつもは階段を上がってすぐの通路を真っすぐに進んでお目当ての売り場に行く。 でもその日は何か違っていた。手押し車のおばあちゃんがそこに立ち止まってなにやら荷物をゴソゴソと出し入れしていたからだ。仕方なく私は左回りにそのコーナ…

大黒様との必然の出会い

いつもより少し遅く家を出た。日課となりつつある散歩に行くためだ。その日一日の様々な色が自分を主張しながら混じり合い空を美しく染める。雲もとってもキレイ。散歩をすると色々な発見がある。同じ日は一日としてないことを空の色や雲の形からも知る。 い…

枯れた井戸

朝から激い頭痛に襲われた。頓服薬をちゃんと2時間あけて2回服用したけれど全く良くならない。吐き気もする。西洋医学は一つに症状に一つの薬。また吐き気止めの薬も飲んだ。薬ばっかりもういやだなぁ・・。飲み込むのもつらい。横になってもズキズキする…

美味しさ倍増のナゾ

昨夜2人共食べきれなかったアイスクリームを今日食べた。娘はバニラモナカ、私はカップのバニラ。一口食べ娘は「昨日より、おいしい」と言う。私も一口、確かに・・・。なんで次の日残っていたものを食べた時、おいしいと感じるのだろう? それはその存在を…

もう変わっていたのかも

どうしようかな?もう一度ページをめくってみる。悩む私の後ろから、小さな虫が一匹飛んできた。その虫は開いているページの隅っこに止まって動かなくなった。ふーっと息をかけてみても動かない。少し乱暴に本をゆすっても飛んでいかない。ページをめくるこ…

家を守るものとのお別れ

時々、物置で会っていた。自転車を出す時や庭の道具を取りに行った時など、ちらっと姿を見かけては声を掛けていた。「逃げなくても、大丈夫、いつもありがとう」と・・・。ヤモリである。 漢字で書くと、「家守」「守宮」。どちらも家を守るという意味らしい…

偶然は必然

話したこともないし、どこの誰かも分からないけれど、近所のスーパーに行ったらたまにいるなあと思う人って何人かいると思う。でもそれは近所でよく行く店でのことである。 先日、私と娘は用事のため少し遠くの街に行った。駐車場の車を停め、歩いてすぐの近…

透視ドーナツ

個包装の小さいドーナツのお菓子。 外袋からは何個入っているか分からない。 そのドーナツの個数を当てた。 7個だってね。 こんなの序の口よって、言いたいところだが、たまたまだ。 なんとなく7って浮かんだ。 それだけ。 ランキング参加中【公式】2023年開…

夢の中の問いかけ

朝、目が覚める直前に夢を見た。夢の中である人は私の態度に腹を立てているようで、こう言った。「そういう事じゃないんだ。おまえは本気なのか」と。私はこう返した。「全てを捨てる覚悟はできています。いつこの世を去る事にあろうが構わない。私はいつで…

はじめて大きくなった南天

今からかれこれ17年前、ここに引っ越してきてまだ塀も完成していない頃に「ここは方角的によくないよ」と言って南天の木を植えてくれた人がいた。小さな南天の木。それ以来不思議なことにその人には一度も会うこともなく、お礼をもっとちゃんと言っておけ…

おみくじ

何十年ぶりの大吉。いつも小吉か吉ばかりの私に大吉が出た。すごいことだ。 その日は朝から歩いて図書館に行っていた。途中神社の大きな木が見え、私はなんとなく寄り道したくなって、娘に「行ってみない?」と声をかけた。すると「うん、いいよ」と返してく…

月と優しさと強さ

まん丸で大きいお月様。夕方の散歩の時、橋の上から見えるお月様にしばし足を止め空を見上げる。しばらく見ていたら雲が少しかかってきて、半分くらいしか姿が見えなくなってしまった。なんだかせっかくの満月の夜なのに悔しくなって私は冗談半分でお月様に…

きたきた

地震で揺れた。 震度1の揺れだったけど、私はびっくりして「あっ」と言った。 そのとき揺れている間、母はこう言った。 「きたきた。地震じゃ」 まじか、地震を予知していたのか・・・。 すごいな、ナマズかよ・・・。 そのあと、母は言う。 「なんで、きた…

夢であの世!?

夢を見た。 私は母校にいた。高学年のみ知ると言われるまあまあ高層のその場所。初めて来た。一面に緑が広がっている。自分以外の人もいたが、そんなに多くはない。真正面には低く横幅が広めな滝があり、その麓にはピンクの蓮の花が咲いていた。そこで授業が…

思いもよらないところに・・

最近シンクロニシティがよくある。 「意味のある偶然の一致」と訳されているものだ。前からその言葉自体は知っていたのだが、うっすら理解していた程度だった。ところが、最近他の本を探していて、偶然見つけた一冊を読んでぐんと理解が深まった。『シンクロ…

激しくでもなんだか切なく・・・

休日の朝、午前7時前。その日は曇っていてまだ外は薄暗かった。車の通りも少なく静かな朝。そんな静寂を破るかのようなけたたましい蛙の鳴き声。ケケケケととにかく激しく鳴く。一定のリズムというか節回しのようなものがあって、まるで何か人間がおしゃべり…

変なの

気分が沈む夜。 でも明日朝マック食べようかなとワクワクしている自分。 変なの。 ランキング参加中【公式】2023年開設ブログ ランキング参加中イラスト

無限ループ

夢を見た。無限に続くループから抜け出せない夢だ。 そんな夢を見たと、夢の中で母に話をしている。 目が覚める。 夢の中で言っていたように、母に夢の話をする。 夢でしたように、布団をたたむ。 もしかして、夢を繰り返してる? 日々も自分で繰り返してい…

メッセージはどこにでも

娘と2人散歩の途中、ふと髪に手をやった。何か頭に虫が止まっていたみたいだ。 プ~ンと羽音を立て、その虫は私と娘の前を「こっちだよ」というように飛んでいる。 てんとう虫だった。 しばらく私達を案内するかのように前を行っていたが、道路に着地し羽を…