なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

月と優しさと強さ

まん丸で大きいお月様。夕方の散歩の時、橋の上から見えるお月様にしばし足を止め空を見上げる。しばらく見ていたら雲が少しかかってきて、半分くらいしか姿が見えなくなってしまった。なんだかせっかくの満月の夜なのに悔しくなって私は冗談半分でお月様に向かって息をふーっと吹きかけた、雲が少しだけ流れてくれたらいいのにって。そうしたら雲がス~ッと流れていってまた大きくて丸いキレイなお月様が現れた。単なる偶然と言えば偶然なのだけど、気持ちが通じたみたいですごくうれしかった。

月に照らされぼんやりと明るい橋の上。水面にはお月様が映っていてゆらゆらと光が揺れ遊んでいる。見慣れた風景だけど、空ひとつとっても一日として同じ日はないのだと改めて思う。月夜の晩は優しいようでいて、明るく強いところもある。窓を開けて寝ていた時など明るさに驚き目を覚ますこともあったくらいだ。月と女性は深い繋がりがあるからお月様にそういう女性的な秘めた強さみたいなものを親近感を持って感じてしまうのかもしれない。優しさと強さ。心が揺らぐことも多いけれど、人にも優しくでも芯は強くいざと言う時はその強さで大切なものを守りたい。月を見てなんだかそんな事を考えた。それにしても美しい月だった。