なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

退出宣言

「昔はなっ」と相手は言う。傷つけた側にとっては、もう過去なのだろう。私にとっては、今も傷は乾くことなく生々しく痛い。「今もなっ」と心で言い返す。 自分の思い通りにならない人間は”おかしい”の一言で切り捨て、思い通りにできるヒトを、また他で探し…

守るべきものとは

大切なものとは何なのか。 守るべきものとは何なのか。 愛を与えるべきものとは何なのか。 自分。 どんな状況でも自分なのだ。 誰しも自分が一番大事だ。 でも、私はこう思う。 「守るものが的外れ」と。 ランキング参加中【公式】2023年開設ブログ ランキン…

ツメカエ

詰め替え・・ それは、何かを使い切った者にしか与えられない、喜びの行為。 最近は環境に配慮して、ほとんどのものが詰め替えができるようになった。詰め替えるとき、使い切った達成感と、また新たに始まるストーリーに思いをはせ、なんだかとてもうれしい…

やってないのに何を言う

「そんなことをしてどうなるんだ。」 →そんなのやってみないと分からないじゃないか。 →どうかなることだけをしないといけないのか。 →意味のあることだけが、素晴らしいのか。 →意味がないと、なぜ言い切れるのだ。 →無駄は必ずしも無駄ではない。 →やりた…

毎日が真剣勝負

3つ下の弟とは、よくケンカをした。いつもささいな事でバトルが勃発。ほとんど毎日ケンカしていたと思う。追いかけてくる弟から逃げ、2階の部屋に入り引き戸を閉める。カギがないので、両手で戸を押さえて、弟が侵入してくるのを防いでいた。「開けろや」…

すべきことではないけれど

最初は”やってみたい”、”やりたい”と思っていたことが、”やらないといけないこと”になってしまう。 例えば、本。この本面白そう!読んでみたい!と思って購入。すぐ読めればいいけれど、他にも読みかけの本があったり、時間がなかったりすると、読まなけらば…

オセロゲーム

黒い服ばかり、ここ何年も着ていた。それ以前は他の色や柄ものも着ていたし似合ってもいたと思う。でもある時から、黒色以外全く似合わなくなってしまった。元々そんなにオシャレ度数の高くない私でも、なんとなくそれっぽく見える黒。コーディネートに使う…

自信を持って

自信がない。 何かの話の流れで、「自信を持って」と言われたことがある。中学生の頃の話だ。 小学6年生の頃、自分に自信がなく、どうしたら自信が持てるのかと考えていた。母に相談してみたところ、特技があれば自信が付くのではないかと考えたらしく、楽…

スモアとサモア

スモアといものを初めて飲んだ。美術館に併設されたティールーム。でもどうも紅茶の気分ではなかった。どうしようと思ったとき、スモアと書かれた写真入りの季節限定ドリンクをメニュー表で見た。見た目のインパクト。もう皆さん知ってますよね的な情報量の…

お腹が空きます

やたらお腹が空くときがある。 ご飯は食べているのに。 空かないよりは、いいのかもしれない。 頭を使うと特に空きやすい。 成長するのか・・まさか身長が伸びるとか・・!? だからって食べるとお腹が苦しいのだ。 少しの量で満足できるものはないものか・…

あたたかいプレゼント

人は時に、自分の想像をはるかに超えた贈り物をもらうことがある。神さまと言うのが正しいのか、それとも宇宙というのが正しいのかは分からないけど、そういう大きな存在からの思いもよらないプレゼント。 私は今年の1月におもしろい夢を見ていた。古い建物…

石鹸と女子力

学生の頃、ミニマリストへ憧れていた。ミニマリストのマインドや哲学なんて、度返しで、とにかく持ち物を減らそうとしていた。 そのひとつに、シャンプーとリンスがある。シャンプーとリンスの使用を一時的に止め、石鹸で髪を洗っていた。石鹸でいけるか試し…

笑顔は笑顔を呼ぶ

娘と2人古本屋へ行った。 そこで33年前の音楽雑誌を見つけた。その雑誌は私が高校生の時、毎月欠かさず買っていた本だった。表紙の人は歯茎を出して笑っている・・もう一人も笑顔だ。顔を見ただけで誰か分かった。脳の容量が少ないのに、こういう事は忘れ…

思い出の焼きそば

小学生のとき、家の庭で友人と遊んでいた。家の横をおばあさんが乗った自転車が一台、通り過ぎていくのが見えた。だが突然バランスを崩し、隣の家の庭に倒れた。私は、急いで駆け寄っていった。おばあさんにケガはなく、自転車を起こしただけで済んだ。 友人…

タータンチェックの朝

いつも頭に浮かぶ朝の風景がある。 どこの国だったか忘れたけど、まだ夜が明けきらない早朝。しんとした室内にほのかな灯り、たっぷりの温かい飲み物に少しのビスケット。温かい飲み物で冷えた体を温め、ビスケットを少しずつ口にすることで、体を目覚めさせ…

何者かになりたいのか

昔と比べて、ネットの普及により、普段の生活をしていて絶対知りえない人の情報を簡単に知ることができるようになった。有名人だけでなく、成功している人、趣味がすごい人、何かいつもキラキラしている人、センスのある人、挙げればきりがないくらい色んな…

幸せのシマシマ靴下

靴下を買った。手のひらにちょこんとのる、小さなシマシマの靴下だ。 手編みであることは、一目で分かった。味のある形をしていたからだ。大量生産されたものではない、手仕事の温かさが伝わってくる。最近特に、物の発するエネルギーを大切にしている。だか…

どっちでもいい、のか

どっちでもいい、自分がよくいう言葉だ。 学生の頃、友人にその”どっちでもいい”はやめろと言われた。ご飯を決めるときなんかに、”なんでもいい”とよく言っていたものだから、決めてくれと言ってきたのだ。多分、友人ばかり決めていて、合わせてくれていると…

ごはん粒

私は立体工作がとても苦手で、サイコロを作ったりとか、展開図などがすごく難しい。最後の最後でズレたり、長さが足りないなど、よくある。いつも力わざで無理にくっつけてしまう。しかし、これは算数が苦手な私だけの問題ではない。 子どもの頃、家に文房具…

それから忘れません

旅行をしたときの話。私はコンタクトレンズのケースを忘れた。液剤は持ってきていた。しかも気づいたのはホテルで、夜も遅かった。今ならコンビニにでも買いにいけばいいじゃんと思うのだが、外に出るのが億劫だったのだろう。 泊まった客室の机の上には使い…

くるっくるっ。はかまのリズム

子供の頃、春になると、つくしを採りに行っていた。両親と弟と家族総出で。ナイロン袋を持たされて、土手の”つくしポイント”に連れていかれる。それから黙々とつくしを採る。長くてひょろっとしたのや、小さいの色々あった。小さいのはこれから成長するから…

暇だからって

自分が幼い頃、暇になると怒っていた。 「やることない!」と。 (知らんがな。勉強でもしておけ。) 母に色々提案されても、基本やろうとしなかった。 人は暇になるとどうなるのか・・。廃人になるのか、発狂するのか、何かを始めてしまうのか・・よく分か…

かにかまブルース

子育て真っ最中の時、いかにして安い食材でボリュームを出すかという事に頭を悩ませていた。 その頃、かにかまがよく安売りになっていた。かにかまで、何か豪華な一品はできないものか・・・料理本をパラパラしてみる。その当時スマホも持っていなかったから…

梨のザラつき有効活用

小さい頃、じいじとばあばの家に泊まったときのこと。 夜、ばあばが梨を剥いてくれた。(突然、夜に梨・・まあいい。) 遠慮なく、いただく。そこで、じいじが一言。 「梨を食べたら、歯を磨かなくていい。」 内心、何を言っているんだ、と思った。子どもで…

不思議な夢の話

去年の年末、すごく気分が落ち込んだ。消えてしまいたい・・・って、いけないけれどちょっと思うくらいに。 その時、夢を見た。大好きなバンドのボーカリストが出てきて、こう言うのだ。「オレの友人も色々あったよ。でもそいつは頑張ってる。だから頑張れよ…

小豆の皮

私は甘党というほどではないが、甘いものが好きだ。 よく食べるのは、いわゆる洋菓子。 ところが、最近あんこの美味しさに気がついた。 昔からあんこは好きだけれど、こしあんオンリーだった。そう、”こしあん、オンリー”。つぶあんなんてものは、苦手で仕方…

マスター”ぼーっ”への道

平日のショッピングモールのフードコート。人はまばらだ。 テストで学校が早く終わった学生や年配のご夫婦、サラリーマンらしき人など、それぞれ好きな物を食べたり飲んだりしている。私も娘も疲れてひと休み。コーヒーとフライドポテトをつまみながら、ぼー…

人生の意味というものは

学生のとき、倫理の授業があった。授業中、先生がこう言った。 ”人生に意味なんてないのだから” 前後の内容は覚えてないけれど、そのフレーズだけは覚えている。 今思えば、そうだろうな、と思うけれど、そのときは衝撃だった。哲学を専攻してきた先生が言う…

犬小屋騒動記

実家にいるときのこと、父が知り合いから子犬をもらってきた。柴犬の子どもで、しばらく段ボールにタオルを敷いて飼っていた。犬の成長は早い。段ボールではもう対処しきれなくなってきていた。 母が「じいさん、犬小屋がいるんじゃない?」と父に言うと、 …

かたつもり

小学1年生のときまで、本気で信じていた。 ”かたつもり”、だと。 ”かたつむり”のことをだ。 国語の時間だったか、私は音読をしていた。 そのとき、かたつむりと書いていたはずの文を目で追いながら、”かたつもり”と読んだ。クラスのみんなが笑ったのを覚え…