なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

退出宣言

「昔はなっ」と相手は言う。傷つけた側にとっては、もう過去なのだろう。私にとっては、今も傷は乾くことなく生々しく痛い。「今もなっ」と心で言い返す。

自分の思い通りにならない人間は”おかしい”の一言で切り捨て、思い通りにできるヒトを、また他で探してはけ口にしていく。いい加減、自分の心のゴミは自分で処理したらどうだろう。私達はゴミ箱なんかじゃない。人のせいにして逃げたって、いずれ向き合わなければいけない。それに人を故意に傷つける権利なんて、誰も持っていないはずだ。ましてやまじめに優しく生きている人達の可能性を潰していくような行為は許せない。

自分だけが主人公の一人芝居。一人で笑って一人で怒っている、誰もいない世界。何かを共有してともに笑い、ともに涙するなんて一度もなかった。人の痛みや苦しみを想像しようとも理解しようともしない主人公とは、旅の途中だけどもうサヨウナラしよう。私も娘も宇宙のみんなも、一人一人がみんな主人公なんだ。

愛と調和のない自分勝手なゲームからは、さっさと退室してしまおう。みんなが自分らしく生きられる世の中が普通になるまで私と娘は一歩一歩、歩いていく。たとえ、それが険しい道でも、いばらの道でも傷つきながらも、歩みを止めない。さようなら愛のない世界。もうその世界の住人になることは二度とない。