なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

直前にきます

あと少し・・・。

あと3駅くらいで最寄りの駅に着く。決まってそのくらいに強烈な眠気に襲われる。

だめだ、だめだ。

乗り過ごす訳にはいかない。起きろ自分。

まぶたがおり始める。あらがう自分との闘いで半目になっているだろうことは想像がつく。恥ずかしい・・・。何とか水を飲んだり、ミントのタブレットを口に放り込んだりして、眠気を覚まそうとするのだが、いつも負けてしまう。がくっとなって、一瞬意識がない。

はっと起きると大体1駅前・・・。やばかった。

どうして降りる段になって眠くなるのだろう。もっと早く眠くなればいいのに・・・。いつもそんな地味な戦いをしている私。攻略法はないものか・・・。

 

生き急ぐなかれ

何でもタスク化してしまう私。

趣味でも、やらなきゃと思ってしまう。

ひとつひとつを丁寧にできない。

早く仕上げなきゃと思ってしまう。

ひとつひとつの行動を楽しめていない。

何をそんなに急いでいるのだろうか。

生き急ぐ私。

いつも何かに追われている。

 

守り続けてはや十何年・・・

いつから私は首を守っているのか?夏でも冬でも寝る時も家にいる時も常に首に何かで守っている。ぐるぐる巻きといった方がぴったりくるくらいの巻きっぷり。前にも書いたと思うけど帽子も同様だった。でも8割捨てる全捨離をして突然不要になったのだ。

それは今も変わりなく続いている。だったら首巻きもしなくてよくなるかもしれないとふっと思った。そしたら楽になるのになあ・・・って。首は良いものも悪いものも入ってくるところらしい。どうやら私は無意識にそういうものから身を守るため首を防御していたようだ。でも、もういらないなあと突然思い始めた。

風通しのよい首。気が巡りそう。良いものも入ってくるかもしれない。冷やすのは良くないけれど過剰なまでに首を温め、締め付けるのはなんとなく良くない気もする。そんなことに気が付いたのは本当に最近なのだ。その不自然さに今の今まで気付かずにいた。そう昔はそんなもの必要なかったのに。少しずつそうやって元の自分に戻っていくことがうれしい。

明日から少し大ぶりのカワイイハンカチを首に巻いてみようかなと思う。三日月と黒い鳥がポップな色合いで描かれたハンカチ。少しずつ首に巻くスカーフの面積を小さくしてこう。無理せずそこから始めてみる。きっとそのうちそれすらいらなくなるだろう。

 

意見が自己否定と感じる時

少し自分を否定されたような気がして、涙が出そうになった。

これまで頑張ってきた。

これまで一生懸命生きてきた。

自分という存在を否定されたような気がした。

そんなことはないと分かっていても、もういっかなんて思ってしまった。

私は誰のために頑張ってきたのだろうか。

自分のためではなかったのだろうか。

他人のために頑張ってきたのだろうか。

込み上げてくる涙は何の涙なのだろうか。

分からない。

でもその時、その涙をぐっとこらえることしかできなかった。

 

置いてけぼりの体

お面みたいに固まった無表情の自分が時々現れる。時も場所も自分の意志さえもお構いなくそれは顔を出す。周りの話にも、問いかけにも無反応。笑うことも、相手の顔も見ることが出来ない。心の中では感じ悪いよとか子供みたいなマネはやめなよとか当てつけがましいよとかの言葉が、あっちこっちに飛び交っている。分かっている、そんなこと。

でも一言もしゃべれない。自分が悲しいのか怒っているのか絶望しているのかはたまた単に疲れただけなのか、さっぱり分からない。心は遠くはるか知らない国に行ってしまっているよう。体はそこに取り残されてじっと動けない。抜け殻のような自分。娘には迷惑をかけていると思うのに、どうしようもないのだ。魂が体から抜けかかっているのかもしれない。戻っておいで、自分。まだまだ”今の自分”でやることはたくさんあるのだから。

 

寝付けない夜の満月

寝れない。

眠くない。

もう遅いからと布団に入ったものの目が冴えている。

久しぶりに寝付けない。

すぐに寝られたときの幸せを痛感する。

昨日まではすぐに寝られていたのに。

カーテンの隙間から満月の光が差し込んでいる。

外は明るい。

 

妄想とメッセージ

中古でことわざ辞典を買った。ポケットサイズの小さなものだ。家に帰りパラパラとページをめくるとマーカーで線が引いてある。”住めば都”。どんなところでも住んで慣れると都のようになるという意味だ。そんなに難しいことわざでもないと思うのに、意味のところまでちゃんとマーカーが引いてある。なんだか、今の自分にぴったりのことわざだ。私のためにこのことわざ辞典は売りに出されたのではないかとさえ思った。まさにシンクロニシティだ。ずっと答えのようなものを求めている私へのアンサー。

そう勇気を出し外へ出ればどんなところでも”都”になるだろう。他にもマーカーが引かれてないかってページをめくると”長い物には巻かれろ”に印がつけてある。もしかしてこの本の前の持ち主は転勤か何かで慣れない土地に引っ越して強い上司やお得意様の不本意な態度に四苦八苦しながらも、頑張っていた人なのではないだろうか?そんな勝手な妄想をしながら私に向けたメッセージに感謝する。誰かがいつも見守ってくれている気がする。ありがとう、頑張ります。