なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

置いてけぼりの体

お面みたいに固まった無表情の自分が時々現れる。時も場所も自分の意志さえもお構いなくそれは顔を出す。周りの話にも、問いかけにも無反応。笑うことも、相手の顔も見ることが出来ない。心の中では感じ悪いよとか子供みたいなマネはやめなよとか当てつけがましいよとかの言葉が、あっちこっちに飛び交っている。分かっている、そんなこと。

でも一言もしゃべれない。自分が悲しいのか怒っているのか絶望しているのかはたまた単に疲れただけなのか、さっぱり分からない。心は遠くはるか知らない国に行ってしまっているよう。体はそこに取り残されてじっと動けない。抜け殻のような自分。娘には迷惑をかけていると思うのに、どうしようもないのだ。魂が体から抜けかかっているのかもしれない。戻っておいで、自分。まだまだ”今の自分”でやることはたくさんあるのだから。