なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

ピンク色の秋

気分を変えたいな・・・と思った。ならばまず見た目が手っ取り早い。残り少なくなってきたアイシャドウ。いつもブラウン系のアイシャドウばかり使っているのだけど、違う色味にしてみたらどうかと思った。ここで今までの私ならグリーンとかブルーなんかを買うのだけど、今回ピンク系のアイシャドウになぜかすごく心が惹かれた。つけてみたいな・・・でも似合うだろうか?色白でもないしなあ・・・なんて悩んでいたら、娘が「つけてみたら?」と背中を押してくれた。ダメならダメでいいか。やってみたい事を素直に行動に移してみよう。買って帰り、ドキドキしながら目元に色を置いてみる。思ったより肌に馴染んでいい感じだ。マスカラもブラウン系に変えてみた。うん、悪くない。アイシャドウとも相性がいいみたい。不思議となんだか元気が出てきた。ほんの少しの事なのにずいぶん顔のイメージが違うものだ。血色がよくなってパッと明るい。

秋の装いをしている自分の顔。こんな楽しみをしばらく忘れていた。本当にどうしちゃったんだろう?失われた年月を思う時、いつから自分は”今”を楽しんでなかったのかと落ち込むこともあるけれど、今年はそうじゃない。”今”を楽しもうという自分がいる。メイクや髪型をほんの少し変えるだけで気分が変わり違う自分になったよう。それと同じくらいほんの少しの事で自分もきっと変われるのだ。

細胞は日々生まれ変わり、一年もすれば別人の体。夜には死んで朝にはまた新しい自分なのだ。自分をこうだと決めつけてしまわないでちょっとだけ勇気を出してみれば、意外な自分と出会えるという事をピンクのアイシャドウは教えてくれた。目尻のシワもいいじゃないかと思えるそんな秋の一日。

 

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