なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

どうせなんて言っちゃだめ

何年振りだろう。娘にネイルを借りて爪に色をのせてみる。主婦になり子育てをしていたから、常には無理だったけど、出掛ける時には塗ることもあった。

それが何もかも絶望してからというもの全くそんな気すら起こらなくなった。何においてもそんな事をしてどうなるんだと考えてしまうようになった。喜びや楽しさ美しさなど一見非生産的で無駄に思えることや何もしない時間、何もできない時間も大切な心の栄養。それなのに、そういう喜びを自ら奪い何もできない自分を責めていた。美しいものを美しいと思い、楽しいことで笑い喜ぶ、そんな気持ちはとても大事だ。自分の身なりにももう少し気をつけて自分を喜ばせてあげよう。ほんの少し自分の体をいたわり大切にする。美しいことは誰にも迷惑をかけない。そんなことを誰かが言っていたような気がする。本当にその通りだ。

キレイになった爪。少しテンションが上がる。グレーのシックな指先。そうこういう小さな自分へのいたわりの気持ちが大事なんだ。無駄で無意味なことなんてひとつもない。自分をいじめるのはやめよう。どうせなんて思っちゃいけないな・・自分が泣いてるもの。