なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

ぷにぷに頭に

終日モーニング化計画の参考になればと、トーストの本を買ったら、トースターバッグなるものが付録で2枚ついていた。SNSで話題!と書いてある。そうなのか・・・初めて見た。流行から取り残された私・・・。

使い方を見てみるとナイロンみたいな袋に食パンを入れ、トースターで焼くとサクふわになって焼き目もきれいにつくというのだ。揚げ物なんかの温め直しにも使えるらしい。魔法の袋じゃないか・・・。すごい!!材質はガラス繊維(フッ素樹脂加工)らしい。技術力は日に日に進歩しているのだなあ・・。何でも形になって便利なものがいっぱい出てきている。確実に世の中はそういう意味では良くなってきている。

そんなことをぼんやり思いながら、食パンをトースターバッグに入れて焼いてみる。チーン。先に食べた娘が「すごいおいしいよ。同じトースターで焼いたと思えないよ」と言う。私も食べてみる。確かに・・さくふわでおいしい。洗って何度も使えるとのこと。この本にはトースターバッグを使ったレシピも載っていた。

次の日、トースターバッグで作るフレンチトーストを作ってみた。パンを浸すところまでは、いつもと同じだが、トースターバッグで焼くフレンチトーストは初めて。なんかドキドキする。じーっとトースターの前で様子を見る。ぷく~っとパンが膨らんで焦げ目が少しついてきた。出してみる。フライパンで焼いたのとは違ってふわっと優しい。うん、これもおいしい。あと、この本で今のところ作ったのはツナトースト。ツナ缶にオリーブオイル、ドライバジル、玉ねぎのみじん切りを混ぜて作るそれは、一手間かけただけの事はある味だった。

料理でもなんでもちょっとしたコツで劇的にうまくなることがある。昔、一時期ピザ作りに凝っていた。ピザの生地を伸ばして、手作りソースと具材をのせ焼くのだが、具材との兼ね合いか、オーブンの火力不足か、べちゃっとなってしまっていた。そんな時、料理上手な叔母が「一回軽くピザ生地を先に焼いてから具材をのせてごらん」と家で作るコツなるものを教えてくれた。具材も水分がなるべく出ないものにして、その通りに作ると、簡単に家のオーブンでもピザが美味しく焼けるようになった。

自分にはない発想。凝り固まったカチカチ頭。一度、自分の当たり前を疑ってみるのも大切なんだとその時思った。本に書いてあることや人が言ったこと、そして自分が信じていることを、それは本当にベストなのか?自分にとって心地よくスムーズにいく方法や考え方でなければ一回やめてみるのもアリかもしれない。かたくなった心と頭は、他を受け入れることができない。ハードグミからソフトグミくらいに少しは弾力も残しつつ、ぷにぷに頭になって色々トライしてみると思わぬところに人生を変えるヒントが見つかるかもしれない。ぷにぷに・・・大事だ。