なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

夢の中の問いかけ

朝、目が覚める直前に夢を見た。夢の中である人は私の態度に腹を立てているようで、こう言った。「そういう事じゃないんだ。おまえは本気なのか」と。私はこう返した。「全てを捨てる覚悟はできています。いつこの世を去る事にあろうが構わない。私はいつでも本気です。と。そしたらその人は少し笑って私はその人の後をついて歩いていく。2人何も言葉をかわさずただ路地裏の小さな道をゆっくりと。

それからもう少し夢は続くのだけれど、目が覚めた後、私は本当に本気なのかって考えてしまった。もちろんいつも本気のつもりだ。でもその人にはそうは見えなかったのだろう。もしかしたらそんな風に見える自分の態度が知らない間に人を傷つけていたのではないかって思った。

本気だったらどうして動かないんだ?何で応えないんだ?って夢の中のその人の目は訴えかける。

私は私なりに精一杯応えているつもり。でも今本当にどうしたらいいのか、何をしたいのか全く分からない。ほんの少しのきっかけさえあれば動き出せそうなのに、そのきっかけすら誰か外からもたらされないかと考えたりする。卑怯者だ。でもそれくらい分からない。

本当の自分をさらけ出して本気で生きる気持ちはあるかどうか夢の中で問われたようで、その日一日その事が頭から離れなかった。卑怯な私、勇気のない私、人の気持ちが分かっていない私、そんな私だけどその人に”今”の自分の全力を使って出来る事をして、いい報告をしたいと思っている。「よかったな」って喜んでもらいたい。それがその人に出来る恩返しだと思うから。夢によって本当の気持ちに気づかされる事もあるのだなあって思う。