なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

たっぷりサイズの朝7時半過ぎ

早朝4時に目が覚めた。まだ、少し外は暗い。

年齢的なものか、最近何回も夜に目が覚める。正直夜が長い。いつもなら、ライトをつけ本を読むのだが、この日は娘もトイレに行って起きていた。

そこで、今日は歩いてモーニングに行ってみることにした。昨日はイライラした事がいっぱいあって何もかも嫌になってしまったから流れを変えることにしたのだ。身支度を整え、6時半に家を出る。

1年前は2人共7時過ぎには家を出て、働いていた。私は就職し、自立への道を歩み始め希望に満ちていた。しかしお世話になった人達に結果的には多大なご迷惑をかけてしまった。みるみる体が瘦せ始め、骨と皮のようになり動けなくなってしまったのだ。出社できなくなり、自宅で休まざるを得なくなった。体重は今も前のようには戻っていない。それからしばらくして、娘も倒れた。そんな事を思い出しながら、歩く。

店に着くと、平日の朝早いこともあり、お客さんは少なめ。窓際の席に座る。たっぷりサイズのコーヒーとカフェオレ、2人とも、パンと卵をつけてもらった。パンにはバターも塗られてあってありがたい。ゆで卵も食べ、お腹いっぱいになった。

去年とは全く違う朝。2人とも、こうなるなんて思ってもみなかった。何が間違っていたのだろうか?頑張ったつもりだったけど、うまくいかなかった。コーヒーを飲みながらそんな事を考える。

静かな店内にお客さんがたくさん来始めた。そろそろ帰ろう。席を立ち、バス停へ向かう。さすがに、帰りも1時間はちょっと歩けない。バスに乗り帰ると、あっという間でラクチンだった。

人生もこんなものかもしれない。同じ道でも一歩一歩ゆっくりと歩くこともあれば、乗り物に乗ってスムーズに行く時もある。今は2人とも歩く時かもしれない。でも歩かなければ、見えない景色もあるのだ。自分の足で道の感触を確かめゆっくりと歩く時間。休まなければ、持てなかったであろうそんな時間を今は大切にしたい。

 

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