なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

必死になればなんだってできる

あまりの暑さにお休みしていた散歩。久しぶりに夕方娘と2人で歩いた。少し曇っていて雨が降りそうだったけれど、10分くらいだからと傘を持たずに出かけた。最初から無理してたくさん歩くと嫌になるからほんの少し近所を歩く。少しするとパラパラと雨が降り始めた。私は娘に「先に走って帰っておく?」と鍵を渡す。娘は小走りで家まで真っ直ぐな道を進んでいく。私は走るのを諦めこのくらいの雨なら濡れて帰ろうと、歩きを決め込んでいた。

しばらくして遠くに見える我が家にあかりが灯り、娘が家に着いたことが分かった。あ~よかった。私は少々濡れてものんびり帰ろう・・・そう思った矢先、バケツをひっくり返したように雨が降り始めた。ヤバい・・・。私は自分でも信じられないくらいに走った。必死で走って家にたどり着いた時、玄関で傘を持ち、今から私を迎えに行こうとしていた娘が玄関でびっくりしてこう言った。「はやっ」と。そう、まだ私走れたんだ・・・それもまあまあ速く。なんだかうれしく、でもちょっぴり恥ずかしかった。突然の雨に自分でも忘れていた身体能力を思い出した。