なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

小さなシンクロニシティ

時々行く古本屋。いつもは階段を上がってすぐの通路を真っすぐに進んでお目当ての売り場に行く。

でもその日は何か違っていた。手押し車のおばあちゃんがそこに立ち止まってなにやら荷物をゴソゴソと出し入れしていたからだ。仕方なく私は左回りにそのコーナーに行くことにした。いつもはあまり見ない所だったけど、何気なくふと見てみようかなと思い、目をやると昔読んだことのある先生の本があった。手に取って、パラパラ。これは今回はちょっといいかなと、その本を棚に戻そうとした時、何冊か隣に、今私が知りたいと思っている分野の本が偶然にも並んであった。昨日ネットで色々探したときには、出てこなかったその本。

これぞまさにシンクロニシティではないか。

おばあちゃんがいなければ、私がその本を手にすることはおそらくなかっただろう。誰かに導かれている気がして、小さな出来事だけどなんか嬉しかった。自分の進んでいる道は間違っていないらしい。それならば安心して身を任せ信じてみよう。それでいいのだと思う。きっと、たぶん。