なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

ぞ~っ。

ゲホゲホ、むせる私。ゴオ―ゴオ―、一晩中フル稼働する空気清浄機。これは、2階に寝ていた頃の私の部屋の毎晩の様子。部屋と言っても寝るだけの部屋で布団、ランプ、読みかけの本、目覚まし時計くらいしか置いていない、そっけない寝室。

いつも布団に入り寝入り始めると、苦しくなって咳き込む。ゲホゲホ、しばらくすると今度は息をしていない。くっ苦しい・・。息を大きく吸い込んで、またゲホゲホ・・。それを繰り返すものだから、当然眠りの質は悪く、ぐったりした状態で朝を迎えていた。重い体を引きずり1階の台所へ。はあ~また朝だ・・・そんな毎日だった。

そんな2階のこの部屋は、以前まで夫が使っており、色々上手くいかなくなった頃から、異臭が漂い始めていた。毎日換気し掃除をしていたのだが、この部屋を使わなくなったごく最近までこの異臭はしていた。なんというのだろう、酸化した油のような、生臭いような臭いだ。床を拭きカーテンも取り替え、毎日換気をしてもとれずにいた。もう壁とかに染み付いてしまっているかもなと半ば、諦めていた。

ところが、この間換気の為久しぶりに何もない2階へ娘と上がったときのこと。この変な臭いが全くしなくなっているではないか。空気清浄機も置いていないのに無臭。すごい。8割捨て、掃除をし浄化に努めていたとはいえだ・・。ということは、裏を返せば何か”いた”ってことでは?よくそういう者たちがいる所は臭いがするというし・・・。ぞぞぞ・・・。

よくそんな部屋で何も疑問を持たずに毎晩寝ていたものだ。今は娘と2人で1階に寝ているから咳き込むことはほとんどない。本当に何かいたのかもしれないなあ・・・。