なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

あなたの夢は何ですか?どうなりたいですか?目標ってありますか?考えても全く浮かばない。ずっと夢がないっていけない事だと思っていた。

でも日々を安心できない状況に置かれていたらどうだろう?子供の頃からそうだったなら?そしてそれは今も続いているとしたならば夢なんて持てるのかな?イスに座り頬杖をついて考える。逃避することは考えても夢なんて持つまでには至らなかった。本当に夢なんてない。他人が考えるような夢はたぶんない。

もしこれが夢と言えるならば、私は「安心して平和に暮らしたい」これしかない。こんな夢じゃいけないのだろうか?

小学生の頃の夏休みの工作の宿題。テーマは何か忘れてしまったけど、みんな色んなものを作ってきていた。将来なりたい姿とか欲しいものなど色々。そんななか私は2階建てのグレーの家を作った。何の変哲もない四角の家。たぶんそれが私の夢だったのだろう。安心して暮らせる自分の家。意地悪をする人達は入れない灰色の頑丈な家。

そんな子供の頃のことをふっと思い出す。今もその気持ちは変わらない。だとしたら、それはもはや立派な夢なのかもしれない。自分にも夢があったのかも・・・。実現可能だからこそ浮かぶ夢。叶うからこその夢なのだから。