今はもう抜いてしまったけど、ローズマリーを庭に植えていた。
香りもいいし、料理にも使えるし、オシャレだし、そんな理由で植えたと思う。(一度も活用しなかったけど)
うちは道路沿いに建っているのだけれど、すくすく成長したローズマリーが、網の柵から道にはみ出していた。また剪定しなくてはなぁ・・・と思いつつ放置していたら、犬の毛が時々、ローズマリーに引っ付いているのに気が付いた。
もしかしたら散歩しているワンちゃんの邪魔になっているのかな?迷惑かけたらいけないな・・・と思っていたところ、
ある日の夕方、ローズマリーのところに一匹の犬。
何やらゴソゴソしている。
そこに飼い主の姿はなく、単独行動中の黒い犬だった。
驚かしてもいけないので、遠目に見ていたら、なんと体を激しくローズマリーにこすりつけていたのだ。
たぶんブラシ代わりに痒いところを、ローズマリーにブラッシングしてもらっていたみたい。笑いをこらえるのに必死だった。確かに便利かも。適度な硬さと葉の形、そしてアロマ的なものもついでに得られるではないか。なんて素晴らしいんだ。
しばらく剪定するのをやめ、時々また見たくて夕方庭に出てみたけれど、もう二度とその犬を見ることはなかった。どうやって思いついたのかな?その使い方。
犬と喋れたら聞いてみたかったな。「偶然だよ。通りかかって、たまたま。ハハハ。」って言うかもな。その”たまたま”に自分も気がついてみたい。