なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

もう一度

私と娘は体質が似ている。親子だからと言えば、それまでだけれど。

とにかく体力がない。すぐにしんどくなるし、規則正しく生活をしていないと、あっという間にダウンしてしまう。常に体調を気にかけ、人一倍ペース配分を考えて行動しなくてはならない。夫にもよく言われた。「お前いつ元気なんだ」と。確かに。それくらい体調不良状態が、普通と化していた我が家。そんな状態を何とかしたいと、今まで私は、健康に良いと言われるものは出来る限り試してきた。本もたくさん読んだ。食事療法の教室にも通った。

でも、元気になることはなかった。自分に合うものに出会えなかった。

そんな中、娘がダウンして会社を休んだ。

当初、私はいつものように2~3日休めば、また会社に行けると思っていた。(これまでも時々休むことがあったからだ。)まさか、心が大変なことになっているなんて思わなかった。いつもそばにいて接していたのに、気付いてやれなかった私・・・。親として情けなかった。それから何件も病院をまわった。私の思い込みのせいで、ずいぶんと今の先生にたどり着くまで遠回りをさせてしまった。本当にごめん。

病名が付いた時、ショックより変だけど安堵した。しんどさの原因が分からず苦しんでいたから。これでどうしていったら娘が、楽に元気になるかを考えられるなと思ったからだ・・・。自分以外の人の心は、本当の意味で全てを理解することなんてできない。子どもであってもそう。でも私は今まで、娘の何をいったい見ていたのか?何を理解していると思っていたのか?本当は自分のことしか考えなかったのではないか・・・。自問自答の日々。

今、娘が赤ちゃんのとき以来くらい、長い時間を一緒にいる。

ありがたいことに、もう一度子育ての機会を神様にもらったのだと思う。娘の苦しみを、100%は分かってやれないけれど、心が少しでも楽になれる手伝いができたら・・と思っている。ダメダメな母だけど・・・。