最初の仕事に就いて数年働いていた頃、ふと思った。
私からこの会社を取ったら、何が残るだろうか?何ができるだろうか?と。
会社の中では、新入社員で次第にリーダーになるであろう、いわゆるエリートコースにのっていた。新しいプロジェクトも任されたくらいに。
会社という中では、良い方の立場だったと思うけど、それを取ったときに、生きていけるか?と疑問を募らせていた。
色々違う分野の資格も挑戦したりもした。
でも、なかなかその不安も拭えなかった。今の自分を知っていたかのように。
それでも本業は一生懸命全力を尽くした。
尽くした結果、倒れてしまった。
一番恐れていた状況に陥ってしまったのだ。恐れていたから陥ってしまったのか、陥ることが決まっていたから恐れていたのか・・。
私には何もなかった。
何もない。
仕事にできることがない。
必死にもがこうとするけど、何をしたらいいのか、何ができるのかも分からなかった。
ただ目の前のことを淡々とこなしていくことしかできなかった。
決着のときがきてしまった。私はこれからどうしていくのか。
自分の力で生きていきたい。自分にしかできないことで。