腹痛が教えてくれたこと

昨夜、夢に出てきた人から朝電話があった。数カ月前にも一度かかってきていたけど、出なかった。夢の中では笑顔だったその人。でも私は一年くらい前に会って以来、その人の事を信じられなくなっていた。自分が以前に比べてあまりおしゃべりを人としなくなった事や価値観が変わりつつあることも関係あるのかもしれないけれど、じーっと黙って聞いていて、あまりいい気分がしない話ばかりで正直しんどかった。前は自分もそんな話の一部に加担していたのかと思うと、つくづく自分が嫌になってしまった。

そんな事があり、距離を置いていたのだが、夢が気になっていたから夕方電話してみる。案の定知り合いのお家騒動から始まる。自分にとっては、どうでもいい話のオンパレードだった。それに過去のつらい出来事を引き出し話させるような口ぶりになんだか悲しくなった。自分もその口車に乗せられ、またつらい気持ちを反芻してしまう。負のループ。二言目には、「心配している」「遊びにおいで。楽しい事して笑おう」と言う。なんか矛盾している・・・そう思った。たぶん今自分が話した事も他の人に話すんだろうな。「かわいそうなのよ、あの子」って。なんかもういいかなって思った。子供の頃からよくしてもらってたけど、もう義理立てする必要もないのかもしれない。だって、今現に助けてくれている訳じゃないのだから。

電話を切った後、激しい腹痛に見舞われ苦しんだ。お腹の中と口から出る言葉は全く違うって事か・・・。それを教えてくれているようなお腹の痛み。あなたが思っているほど、不幸なんかじゃない。だって電話をかける前は、平和で夕ご飯のことを考えて元気だったのだから。そんな出来事を通して、過去のしがらみから一つ一つ自由になっていっているのかもしれない。