なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

ジャスミンティー

昼下がりの珈琲店。娘はジャスミンティーとマンゴーのかき氷、私はウインナーコーヒーを注文した。娘に「どんな味?」と聞くと、「ジャスミンティーが大人の味ですごくおいしい」と言う。

ジャスミンティーと聞いて、19歳くらいの時を思い出した。その当時、働いていた会社の食事会で最後の方に出されたジャスミンティー。これがすごくおいしくて、こんなお茶があるんだって感動したのを覚えている。それからはしばらくは寝ても覚めてもジャスミンティーばかり。私は一度おいしいと思ったら、しばらくそればかり食べたり飲んだりする癖がある。自分の中でもう十分堪能したと思ったら、ある日突然ぷつっとやめてしまう。なんでか分からないけれど、いつの頃からかそんな感じになってしまった。そんな集中的な向き合い方じゃなくて長く愛したいと思うのになぜかできないのだ。そうやってしばらくお別れを勝手にしていた大好きなものに思わぬ所で再会でき、なんだかうれしくなってしまった。また久しぶりに飲んでみたい。19歳の時とは違う感動がまたきっとあるはずだから。