なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

無意識に取る距離

いつの頃からか、人間関係において一定の距離を取るようになった。

何気なく言った言葉で、後から"こういう人"というラベルを貼られて接されるようになる。一部だけを見て、こういう人と扱われる。人間関係って、どうしてもそうなってしまうのは分かるし、自分もそうしてると思う。

でも、思ってたのと違うイメージを持たれると厄介だ。抗ってみても、逆効果だったりする。そんなイメージを持たれる事自体が、自分のイメージなのかもしれないけれど。こういう趣味があって、こういうものが好きでと言うと、そういう人と言われたりする。間違ってはないかもしれないけれど、あまりにも大雑把にカテゴライズするから、違うのになと思ったりする。一回カテゴライズすると、ずっとそういう人と認識されて、他の面を見てくれない気がする。

そんなこんなで、あまり自分の中身をさらけ出さないようになっていったのだと思う。当たり障りのないようなことしか言わず、当たり障りのなさそうな好きなものを言ってきた。それはそれで自分ではあるし、嘘ではない。友達同士でも、あまり根本的な考え方は、意識せずとも、あまり出さないようにしていたように思う。当たり障りのないような人間を演じていたような感じだ。

だから、あまり深い仲の人がいない。自分が自ら作ってきた壁のせいであるから、仕方ない。どこまでが自分でどこまでが外見の自分なのか。人間関係が基本面倒だと思ってしまうから、無難にしていたのだと思う。自己防衛。でも、なぜだか逆に目立っていたように思うのは気のせいだろうか。そんなに本音で話してる人なんていないのかもしれないけれど。