なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

何が何でもな夜

大好きなバンドの焼き肉の歌が頭に流れる。かっこいい・・・。

何が何でも焼き肉だ。そういう気分の今日。外は曇っていて暗い。薬が少し変わり、昨日くらいからしんどそうな娘と、ここ数週間まともにご飯を食べられていない母。こういうときは、行くしかない。意見が一致した。

久しぶりすぎる焼き肉だ。まずは予祝をする。なぜか私達はごちそうの時はいつも予祝をしている。予祝とは先に夢が叶ったように喜ぶことで現実を引き寄せるというものだ。ひすいこたろうさんの本で知って以来、よく実行している。予祝をし乾杯する。私はコーラで娘はウーロン茶、お酒の飲めない2人はいつもソフトドリンクだ。

肉が運ばれてきた。白い皿の上で行儀よく並んだキレイなお肉。少しずつゆっくり焼いて食べる。「おいしいね」「うん」と言いながら口に運ぶ。一皿に5切れくらいのお肉。2皿ずつは食べたと思う。それにフライドポテトとアイスまで。

なんか生きてるって感じがした。お腹の中に、どしんと食べ物が入ってきて、地に足がついたような安定した力が湧いてくる。店から出ると、あたたかい風が吹いてきた。季節は春になっている。先は見えないけど、お肉を食べようという気持ちが戻ってきているんだ。少しは元気になっているんだ、とうれしく思った。こういう事が何も思わず出来るってすごいことなんだと、世間でいうところの普通とされる日常を失ってみて初めて気が付いた。ごちそうさまでした。なんか今夜はぐっすり眠れそうです。