なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

突然訪れた終わり

本屋で見つけた新刊。いつもなら絶対に買っていた。でもその日私は買わなかった。もうやめようって思ったのだ。もう十分頑張ったよ。傷が深くなるばかりで私には何の変化ももたらさなかった、そのジャンルの本達。次から次、手を変え品を変え、切り口を変え出されるそれたちに翻弄された日々。希望がまだあったのかもしれないけれど、それはどこか他力本願で逃避していて私が逃げ込むのにはぴったりの世界だったのだ。ふわっとしていて、含みを持たせ、次は次こそはと”今”に居させないようにしている。少なくとも今の自分にはそう感じた。ハッピーになっている人もいるのだから、単に私には合わなかったのだろう。ただそれだけ。

長い回り道をしたけれど、その日々がなければこの心境には至ってないだろう。ありがとう。さようなら。もう二度と戻ることのない世界。自分を大切にして生きていく。幸せになるにはただそれだけ。単純なことだったのだ。