なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

心落ちつく毛糸玉との時間

昨日からまた編み物を始めた娘。夢中になって編んでいたから買った毛糸の2玉はすぐになくなってしまった。どうやら大物にチャレンジしているようだ。「編めるか分からない」と2玉しか買わなかった毛糸。買い足そうか悩んでいる理由のひとつには毛糸の値段の高さもあるようだ。「何でもやりたいと思ったらやってみたら」と私。

何が元気になるきっかけになるか分からないのだ。そう思えば高くなんかちっともない。私は仕度が遅いから「一人で行っておいで」と言うと「うん」と言って車に一人乗り込んだ。玄関の所で私が見送るために立っていると、車の窓を開け娘が「母さん、私ショッピングセンターに一人で行くのは倒れてから初めてかもしれない」と言った。

そうか・・・そうだった。倒れてすぐの頃は、寝たきりで外にも出られず、車の運転もしばらくできなかった。少し外に出られるようになってからも、買い物の途中でしんどくなって、お店のベンチで休んでいたりなどしていた。どうしても無理な時は、買い物や外出を諦め引き返して帰ることもしばしばあった。

少しずつ少しずつだけど良くなっている。今、普通にできることも、少し前はできなかったのだ。焦る事なんてない。人生で少しくらい休んだってどうってことないのだ。いつでも巻き返せる。大丈夫。今やりたいと思う気持ちを大切にして”できる”を増やしていこう。歩みは遅くとも一歩一歩確実に前に進んでいる。人それぞれのスピードで人生は進む。人と比べなくても自分のはやさでいけばいい。ただそれだけのことだ。