なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

落とし穴

時々ひどく落ち込む。それは突然誰かが作った深くて大きな落とし穴に引っかかるみたいに訪れる。一瞬何が自分の身に起こったのか分からないくらい突然にだ。

上に上がろうともがくけれど、穴の土はもろく崩れるばかり。爪に入った土をじっと見つめ、自分の不注意さを責める。もっと下を見て歩くべきだった、とか、なんでこの道を選んだんだとか色々理由をつけ自分をイジメるのだ。

今は誰かが偶然にも通りかかるのを期待しながらじっと体操座りで穴の底にいるしかない。じめじめとした穴。何か悪いことをしたかな?努力が足りなかったのかな?どうしてうまくいかないのだろう?暗い穴で自問自答する。どうすることもできない今は一人じっと座っているしかない。

自分のネガティブな思いや考えが結晶化してこの現実を創造しているのなら、穴から這い上がる方法も自分が作ってしまえばいいのではないか。そう思った瞬間、穴の外に出ていた。

大丈夫。自分は頑張れる。