なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

ずっと待っていたのかもしれない丸い仲間

なんだかずっと前から家にあるみたい。心配していた元々家にあるイスとのバランスも思った以上にいい。こんな感覚は初めてかもしれない・・・。心からしっくりきたと言えばいいのだろうか?このテーブルがもし壊れて修理してもダメだとなってしまわない限り、買い替える事はもうしないだろうと思った。

この家に引っ越してきて自分の家なのに何をやっても落ち着かなかった。だから模様替えや家具なんかも替えてみたりしてなんとか頑張ってみた。でもいつも”ここじゃない感”はぬぐえずにいた。テーブルを設置してくれた家具店の人が「長く愛着を持って使って頂けると思います」と説明の際、言う。そこで何度か家具を購入しているけど、こんなことを言われたのは初めて。自分の気持ちを見越して店員さんは言ってくれたのかもしれないってちょっと思った。

丸い直径90cmのテーブル。塗料が塗られていないから、手入れは必要だけど、そこもいい。それ以前のテーブルは4人がけでイス2脚とベンチが一つの大きなものだった。大きすぎて掃除の際、持ち上げるのも一苦労だったし、なんだかもう手に余すようになってしまった。大きい・・・。日に日に今の自分達に合っていないという違和感が大きく膨らんでいき、今回このテーブルの購入を決めたのだった。

去年家の物を8割捨てて、物はほとんどないのだけど、家具は大きいままだった。そう昔のまま。別に物も少ないし、置く場所もあるから気にもしていなかったけれど、ここにきて大きさが気になりはじめた。もっと小さく暮らしたいと以前よりももっと強く思うようになり、暮らし方をダウンサイジングして、今小さく小さくしている最中。

身の丈に合った暮らしをしたい。自分達の手でなんとかなる暮らし方をしたい。そう自然に思うようになった。色々思い出のあった大きなテーブル。もう座る人数も少なくなり、料理をいっぱい並べることもない。もう少し軽やかに小さくしして静かに生きて行こうと思う。今までありがとう。今までのテーブルに感謝し、今、やっと家の中で落ち着けるスペースとなった丸いテーブルでこの文を書いている、こうやって自分達の”しっくりくる”がいっぱい増えて、自分達らしく生きられるようになったらいいなあって思う。