なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

傷だらけの十数年

「これ何年前の?」「2011年よ」こんな会話ばかりだ。

この10数年間、私は死んでいたのか?何をしていたのだろう?でも悲しくて何をやってもうまくいかなかったことは確かだ。もちろん楽しいことはあったけれどそれを上回るくらいつらく葛藤の日々。思い出も記憶もほとんどない。スピリチュアルに救いを求め本を読み漁った。自己と対話し、また本を読み・・と毎日やっている内に10数年経っていたのだ。無駄だったのか?無駄とは思いたくないけど、あまりに月日が経ち過ぎ、鏡の中の自分はくたびれてしまった。

こんなことを思ったのには訳がある。2~3日前に手作りマルシェを覗きに行って、木でできたブックスタンドを買った。斜めになっていて本が倒れないもの。かわいい。そこに自分の持っている本を並べようと思った。ブックカバーなんか掛けたらいい感じだなんて・・。この間買い戻した本も並べた。本も読んだら手放すことが多いからあまりに手元にはない。だから思入れのあるものばかりだ。でもなんかすごく嫌だって思った。楽しくない。誰目線の本なんだ?なんでこんなのいいって思っていたんだ?とムクムクと沸き上がってくる怒りのような嫌悪感のような・・なんで?なんで?なんで?と抑えきれなくなった。丁度、娘と本を処分しようと思って用意した箱にほとんど全部入れてしまった。共感できなくなった本の内容。知らなくてもいいことだったのか?そんなことに10数年費やしちゃったのか?笑顔の自分はどこへ行ってしまったの?戻らない月日を思うと絶望が襲ってくる。何事もタイミングなんだ。その時がくれば全てがカチッとハマって分かる日がくる。そう自分に言い聞かせる。今日ショッピングモールでもらったメダル券でゲームをした。すごくメダルがたくさん出て、画面に女の子のキャラと英語で一言「LUCKY」。

なんか大丈夫。うん、生きているんだもん。それだけでLUCKYだ。