なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

変化していく感じ方

自分の子供の頃はオカルトブームで妖怪やおばけをTVや何かで目にする機会が多かった。見えない世界への興味から、怖い話のマンガや本、番組はよく見ていたと思う。自分には見えないけど、確かにそういう存在はすぐ近くにいるんだと怖さと同時に不思議さも子供心に感じていたように思う。

大人になってもそういう世界は好きな方だと思うのだが、最近以前と違うのは単に怖いっていうのが、ちょっと苦手になってきたことだ。うまく言えないけど、”怖いだけ”みたいなもの。そこに至るまでの経緯というかその人の物語がきちんと語られていないものは、受け入れられなくなってしまった。

怪談話を聞いたり本や番組もよく観るけど、そうなってしまった悲しみやどうにもならない思いの方へ心動かされることの方が多くなった。自分達のすぐ隣にあるそういう世界。感じ方は年齢とともに変化してきたけれど、見えない世界は私達が生きている世界と同じように存在すると信じている私である。