なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

犬?なのか

中学の時の夏休み、部活から帰り家に入ると、誰もいないようだった。手を洗って、振り向くと、あれ・・?誰かいる・・・。

人ではない、でっかい犬だった。

もちろん、うちの犬ではない。全く知らない犬。でっかい犬が新しく入れた畳の上に座っている。

すごく大人しい。かわいいなあ・・・とのん気に見ていたら、すぐに母がパートから帰ってきた。弟も。昼だったから、ごはんを作りに帰ってきた母。ギャーっと悲鳴を上げる。「どうして、追い出さないのよ」と私に怒る。私だって、今帰ってきたばかりなのに。それに「カワイイし、おもしろいからいいやん」と言うと、「汚い。畳入れたばかりなのに」とますます怒る。仕方ないから、弟と犬を抱っこして外に出す。首輪をしていたから、どこかの犬だったんだろうけど、ちゃんとお座りしてカワイイのになあ・・・と思った。戸や窓も何も開けっ放しで、弟が遊びに行ったすきに入ってきたみたい。

でも、本当に犬だったのかな?なんだか座った姿は、妙にりりしく神々しかったし・・・。それにしても、戸締まりしなくても、平気だったなんて今では考えられないなあ。