なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

白くて新しい小さな仲間

ラップ音のようにパーンと夜中に響く大きな音。毎日のように台所から音がする。もう寿命なのかな?夜中に時々驚いて目を覚まし思う。その音を出す冷蔵庫は、ここに引っ越してきてから、2台目のもの。娘が倒れ1階に2人で寝起きするようになってから、しばらくして気が付いた異音。

2階で寝ている時からしていたかどうか分からないけれど、段々ひどくなっていることは確かな気がする。ここに引っ越してきて購入した初代冷蔵庫は小さな我が家の天井近くまでそびえ、生き生きして忙しかった我が家を支えてくれた。毎週届く生協の食材をいつもぎゅうぎゅうに詰めてフル稼働していた。

色んなことがあって、この異音がする冷蔵庫にサイズダウンした。もう何年も2人の暮らしをそっと見守ってくれていたのだが、そろそろ替え時かもしれない。過去には真夏の朝、冷蔵庫が寿命を迎えていて慌てて買いに行ったこともあった。開け閉めが激しすぎるのか、我が家の冷蔵庫は割と短命かもしれない。

娘と2人家電量販店に行く。小さいのになると、自分で霜を取らないといけないようだ。今まで通り手間なしで一番小さいものにしようと、いくつかの冷蔵庫を開け庫内を見る。店員さんが近づいてきて「サブの2台目をお考えですか?」と言う。「いえ、メインなんです。」と言うと不思議な顔をされてしまった。そりゃそうか・・・。

こうして今新しく我が家に来た冷蔵庫。冷蔵庫の上が見えるなんて新鮮で、いつぶりだろうと思う。それだけ毎日開けては閉めを繰り返し、忙しく家族の食事を作ってきたんだなと自分の人生を振り返る。容量を心配してたけど、もう使わない調味料や冷やす必要のないものを外に出したから、なんとか収まった。

100L近く小さくなった冷蔵庫は135L。冷蔵が86L、冷凍は49L。本当はもっと小さくしたかったけれど、これくらいが、今の2人には使いやすく丁度いい。静かになった真夜中の台所。これで安眠できそう。これからよろしく。静かで小さな冷蔵庫に声をかけた。