失って得た身軽さ

アレルギーがここのところひどくなってきている。食べるものや花粉、ハウスダストなどあらゆるものに少しずつ体が反応しているようだ。

昨日、娘とコーヒーを飲んだ後、なんとなく頭が痛くなっていることに気が付いた。気が付いたというよりは、はっきりと自覚したと言った方がいいかもしれない。前々から何となく体に合っていないのではないかと思いつつ大好きななのでやめられずにいた。

しばらくしてやめてみようかなとシンプルに思った。食べ物の選択肢が減り最初の頃は悲しくなったけれど、最近では選ばなくていいことに身軽さのようなものを感じている。

メニューは多国籍で豊かな日本。毎年なんとなく流行のようなものもあり、それをいち早くマスターして食卓にのせることで主婦としての自分みたいな自己満足を得たりもしていた。反対に上手くできないときは、イライラしたりして、全く家族にとっては迷惑だったに違いない。

今はアレルギーにより調理法も味付けも幅が狭められシンプルになった。以前は無限とも思われるメニューの海におぼれかかりながらも毎日違うご飯を作っていた。いつも同じや手抜きと思われるかもとか色々思ったりもしていたし・・・。今は例えばきゅうりだと適当に切って塩をパラパラかけたものでも、シンプルにおいしいと感じる。手の込んだものはプロに任せよう。そう思うとずいぶんと楽になった。

アレルギーがひどくなれなければ、たぶん今も色々作っていたと思う。それはそれで楽しいけれど、今の私には負担が大きく、なんか重たい感じがする。家事に費やしていた時間を好きな事に使ってゆっくり体を休めよう。失って得たものは、案外大きかったかもしれない。