なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

雨の仕事

夜の間静かに降った雨。朝、外に出ると雨は止んでいて空気が澄んで、何もかも浄化されたようにキレイだ。

葉についた雫に太陽の光が反射してキラキラしている。今日は晴れそうだ。朝は近くの工場に出勤する人が私の家の横の道を通る。車だったり、自転車だったり、歩いたりと色々。そしてある時間を過ぎると、慌ただしさもひと段落し、静かになる。

また変わらない一日が始まる。でも昨日とは違う朝。

夜のうちに胸の内に起こった悲しい思いは、実際の雨のようにシトシトと心を濡らす。でも今日のように夜が明けると、雨が上がっていたように、心の雨も朝にはやんでいたらいいなと思う。涙も雨と一緒に流れていけばいい。悲しい誰かの涙もみんなみんな一緒に流れてしまえ。そしたら、なんだかそんな誰かと自分のつらさも浄化されたように思えるから。

雨が上がった朝はなんだか何もかもが全部新しくなったようでいい。夜の間に雨は雨の仕事をキチンとしてくれているんだなと思った。