なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

種からのメッセージ

昨夜は雨と風が酷かった。

朝、カーテンを開けると、昨日とは打って変わって晴れていて気持ちのいい天気。どこか外に座ってコーヒーでも飲んだら気持ちがいいだろうなあって思った。

だけど、今日は歯の定期健診なのだ。予約が取れた時間が朝の10時半。いつもより早く起きたから、まだ家を出るまでにたっぷり時間があった。庭の落ち葉でも拾おうか・・・。娘はパソコン作業中。一人オリーブの葉や隣から風で飛んできた白いハナミズキなど少しずつ拾い、黙々とナイロン袋に入れていく。小さな袋はすぐにいっぱいになった。

もうやめようかなと思っていた頃、うちにはないさくらんぼの実が、かじられた状態で2つ転がっていた。以前は我が家もさくらんぼの木を植木鉢で育てていたが、今はもうない。どうやら鳥がどこからか実をつまんできて、うちの庭で食したようだ。近所の庭なのかな?分からないけど、くちばしでさくらんぼをくわえた姿の鳥を想像すると絵本みたいで可愛い。

そういえば時々、自分が植えた記憶がない花や木が庭に突然生えていることがある。そういうことかあ・・。鳥が食べてフンをしたにせよ、食べ散らかして種を落としたにせよ、そうやって種は旅をして、見知らぬ土地で根を張り生きていくんだなあ。なんだかたくましい。文句ひとつ言わずにそこで芽を出して成長しまた花を咲かせ実をつける。すごいなあ・・・。

私はどこに行くのも自分で決められるというのに、弱々しく折れてばかり・・・。もっと強くならなくては・・種からなんか勇気をもらった朝。