ビスケット一枚で外国の朝を妄想し数日がたった。
タータンチェックのビスケットが日常の風景になった頃、少し用事で遠出することになった。
その日は休日で、その店では何やら色々催し物をしていた。何も知らずに来た私たちは、人の多さにちょっとびっくりしたが、せっかくなので見てみることにした。
ある一角にアンティークなアクセサリーがケースの中にキレイに陳列されていた。
とても高価で買えないけど見るだけなら・・と少しケースごしに見てみる。アンティークならではの時を経た重厚感。細工も美しく大切に代々受け継がれてきたことが一目で分かった。
しばらく見ていたら、店員の男性が声を掛けてきた。
そして、ケースからダイヤの指輪を出して見せてくれた。
私たちは、びっくりした。なぜなら、数日前に「ダイヤが似合う人になりたいね」と話していたからだ。
それだけではない。他にも私が持っているネックレスと同じ素材のものを出してきて、「もうお持ちでしょうけど、このデザインも素敵ですよ」と言った。とても私が持っているものとは比べ物にならない高価なものだったけど。セールストークだったのだろうけど、不思議だった。
そして「イギリスに行ったことはありますか?私たちは、よく行っています。一度行かれては?」と話してくれた。他にもパディントンや紅茶、そして今朝食べてきたのと同じビスケット、ウィリアムモリスのグッズなど・・
そうその一角はイギリス展だった。そんな催しをしているのも知らなかった。これを引き寄せと言うのだろうか?
何度やってもうまくいかなかった引き寄せの法則。リラックスして楽しんでいれば、引き寄せられると、そういえば本で読んだなあ・・。肩の力を抜いてリラックスか・・・。大事だな。
昔読んだ引き寄せの本をもう一回読んでみようかなと思った。ある休日の出来事。