なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

気が付いた自分の夢

あなたの夢は何ですか?なりたい自分はどんな自分?未来を決めましょう、何にだってなれます。そうよく本に書いてある。

でも自分がどうしたいのか、未来にどうなっていたいのか私はどうもそこが曖昧ではっきりしない。目標や夢を決めると現在の中に散りばめられている夢へのヒントに気づき、今、自分がやるべきことが何なのかが分かり実現も早くなる。理屈では分かっているのに、何になりたいかもどうしたいかも全く頭に浮かんでこない。何にだってなれるって言われても今更、外科医や宇宙飛行士になれるとは到底思えない。頭に浮かぶことは実現可能だとよく言われるが、ぼんやりした頭に思いつくことは本当に少ない。子供の頃を思い出してみても、お菓子が好きだからお菓子屋さん、絵が好きだから絵を描く人など、安直でその場限りの夢が多かったように思う。大人になって、日々の生活に忙殺され、いつしか夢を持つことも忘れていた。

本を読んでしばし考えた。私、これからどうしたいんだろう?と。思いついた答えは、「平凡でもいいから、穏やかに暮らしたい」だった。色々非凡すぎたと思う。

ひと昔前のホームドラマみたいにTVを見て、ご飯を食べて時に笑い時に泣いて、でも安心して眠れる布団や家があって、朝になったらまたみんなそれぞれ頑張る。そんな家庭を目指し主婦になったはずなのに・・・。子供の頃も家庭に恵まれなかった私。小学生の時、夏休みの課題で2階建ての家を作った。他の子は自分の夢の姿を形にしていたのに・・・。でも今思えばそれが私の夢かもしれない。安心して暮らせる居場所が欲しい、悲しい思いはもうしたくない。

今、気が付いた。私の夢は「安心して穏やかに暮らせる居場所が欲しい」かもしれない。