なんだ大丈夫じゃん

イラストと文で紡ぐ母と娘の日々のこと。

遅すぎる本気

私はこれまで生きてきた中で、本気になったことがあるだろうか…とふと思った。

高校受験のときが割と本気だったかもしれない。いや本気だった。

振り返れば中学3年生の時。中学2年生のときは志望校に推薦で行けるくらいの成績だった。記憶が曖昧なのだけど、3年生になってから、カラオケやら、YouTubeやらを見るなど遊びが増えていった。なぜ3年になってからそれを始めたんだって感じだけど、楽しかったのだろう。勉強はしていたけれど、受験勉強はさほどできていなかった。推薦入試を志願するとき成績が足りないと言われた。わざわざ先生が家に来たのだ。母はかなりショックを受けていた。それはそうだろう…。そこから本気になって勉強を始めた。もう年末だった。毎日夜中の3時まで勉強し、学校の休み時間も勉強した。そのときハマっていたウォークマンもお預けした。とにかく勉強をした。

そして2月の受験日当日。雪が積もった中、母に付き添ってもらって自転車で会場へ向かった。記憶が曖昧なのだけど鮮明に覚えていることがある。英語の試験の最後、黄色と黒色の動物は?みたいな質問があった。私は、Lionと自信をもって書いた直後試験が終わった。同じ中学の仲間が、話しているのを聞いて、Tigerであることに気がついた。時すでに遅し。簡単な問題をミスるとは…もはや笑い話だ。

受験からの帰り道、自分の情けなさと悔しさ、落ちただろうと思いから、泣きながら自転車をこいだ。

 

結果は第一志望に合格。奇跡だ。


そこからはというと、反省し、真面目に高校生活を歩むことになる。

 

それ以来、本気になったと思えることがない。

いやいつも本気なのかもしれない…。